その理由で大丈夫?

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日本の転職者は、年間約300万人以上と言われています。雇用形態が多様化し転職しやすい環境にあることも理由の1つですが、これまでの働き方を見直す傾向にあることも転職を促す理由の1つのようです。
それでは、転職者達はどのような理由で転職をしたいと考えるのでしょうか。考えられる理由は、大きく2つに分けることができます。1つは、勤めている会社の待遇や給料、勤務形態等に不満を持つ場合です。残業時間が多くて嫌だ、賞与が寸志程度しかないのに不満と言った得られる報酬や権利、条件に不満を抱いたとき転職を考えるようになるネガティブな理由です。
もう1つは、自分の力を試してみたい、別のジャンルで生かしたいと言った「挑戦」を選択する場合です。今までに得た知識やノウハウを生かして、自分が挑戦したい分野で力を発揮してみたい、これまで契約社員であったが正社員として思いっきり働いてみたい等の挑戦したい気持ちを抱いたときに転職を考えるようになるポジティブな理由があります。
前者と後者、善し悪しをつけることはできません。しかし、ネガティブな理由で転職を考える際は注意が必要です。なぜなら、条件や待遇に満足し続けることは非常に困難だからです。仮に、転職が成功して今の条件で納得していたとしても、それは今後持続するでしょうか。結婚や出産等のライフイベントを通じて、求める条件は変わっていきます。挑戦したいというポジティブな理由であれば、転職後に思うような報酬が得られなかったとしても誰のせいにも出来ない分、仕事を充実させようと思うのではないでしょうか。転職を考えるにあたりポジティブな理由か、ネガティブな理由か、こちらを読んでよく考えてみてください。